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2 美意識でみる

鍼灸師向けー『難経」で治療するにはー

『難経』は謎の多い書物であり
それだけ興味が湧いてきます。
「どうしたら一貫性が見えてくるのか。」
「本当に伝えたいことは何なのか。」
答えは自分で出さなければなりません。

しかし、たくさんのヒントが埋まっています。
深く掘り下げていけばいくほど出てくるエッセンス。

では、古代の人々は
どのような美意識をもっていたのでしょうか。

簡単にいえば「天地自然と一体化」すること
それが鍼灸の趣旨であり、健康です。

自然に反していると「自然美」から離れてしまいます。
治療だってあまりに理論的、形式的になるのはつまらないです。
病人をまるで自然季節をみるように察して脈をとり鍼をする。
時には枝葉を折らなければならない場合でさえ
我々は手を差し伸べられます。

そこには一歩ひいて余裕のある「距離感」や
全体をみる「俯瞰性」があるからです。

症状はもちろんのこと
その人の背景も含めて
目の前のあなたに「風流」になってほしい。
そういった「美意識」が難経の治療の中にも生きています。

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